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アイマグブログ―asem studio 赤松 章

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四国巡りから帰って

『人間ならば、誰もがすべてをみているわけではない。
多くの人は見たいと欲する現実しか見ない。』

古代ローマの政治家 ユリウス、カエサル(ジュリアス、シーザー)の言葉
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政府は浜岡原発の停止を要求しました。
管総理は相変わらず、国民が見たい事だけを見せたような気がしてなりません。

原子力発電を推進していた時期には、自民党政府は原子力の危険性を見せようとしなかったし、
当時、科学技術の教育レベルが高く、広島と長崎で放射能の危険を
世界一肌身で感じていた国民なのに。

しかし、原発の危険性を訴えた人も、当時たくさんいたはずなのに、
なぜ私たちは聞く耳をもたなかったのでしょう。
40年前は放射能の危険より、手早く豊かな生活を見たかったのです。
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今朝のラジオで評論家の先生が、日本の原発をすべて停止しても電力はまかなえると、
真実は『電力だけはまかなえる』です。
はたして原発を停止しただけで『豊な安全な生活』が可能でしょうか?
原発を停止して、十年後に再生可能エネルギーにスムーズに
移行出来るほど日本にお金が有るのでしょうか?
見ないといけない未来は増税、インフレ、医療、
インフラ、福祉、教育、過疎地の切り捨てです。

中部電力の会長さんが火力発電所燃料のLNGの追加調達のため
中東カタールに向かったそうです。

民間企業のかたの方が管さんより見たくない現実をしっかり見ていると思います。
ちなみに浜岡原発を止めると今年だけで
火力発電の燃料費が2500億円増えると予想されるそうです。
もちろん後で電気代、又は税金となって国民に請求されます。
『LNGとは
天然ガスは他の化石燃料(石油・石炭)と比べて、
燃焼時の二酸化炭素の排出量が少なく、
液化する過程で不純物が取り除かれるため、
燃焼時、硫黄酸化物やばい煙は発生しません。

また、LNGを気体の天然ガスに戻すには、
LNGを流している気化器の外部に海水をかけるだけですので、
水質汚染の心配もありません』

なるほど、でも二酸化炭素はでるのか。
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最近、よくドイツの再生可能エネルギー事業と
日本の原子力発電を単純に比較しますが、
それ事態見たい事しか見ていない意見だと思います。

なぜなら、ドイツ人の合理性と今の日本は余りにもかけ離れているからです。

以前、義理の兄がドイツ人なのでミュンヘンの家でしばらくやっかいになった事があります。
その時、実際に見聞きし、感じた事を思い出しながら書きます。

例えば、地方分権が古くから進んでいて町に誇りを持っているためか、
その方が効率的なのか、自動車、家電メーカー等の本社は首都のベルリンにはあまりありません。
VW社の本社は創業地のヴォルフスブルク人口約13万人の町です。
人口が百万人以上の電気を浪費する大都市は四都市、首都のベルリンでさえ360万人です。
大半は人口20万人〜50万人位の豊かな都市で、全国に点在しています。

各都市を高速道路網(無料)が結んでいるので片道100km位を一時間以内で通勤し、
午後6時には家に帰ってこれます。
従って日本の過疎地に限界集落がたくさんあるけれど、ドイツには過疎の問題はありません。
当時は、電気を浪費する24時間営業のコンビニ、
土曜、日曜営業のスーパーマーケット、商店は存在しませんでした。
嬉しい事に酒屋だけは土曜日半日だけ開いていたと記憶しています。
今は法律が改正になって、土曜日夜8時までは営業できるそうですが、
労使間の問題で夜6時までの所が多いそうです)

もしお手本にするならば単純に発電の問題だけではなく、
彼らの徹底した合理的な考えを参考にすべきです。
『すべてを根本的に見直す為に、
今原子力発電を停止する事も良いかもしれませんね。』



連休は仲間と限界集落がたくさん点在する、豊かな四国の山間部を巡りました。
日本から過疎地が無くなれば当然原発は不要になるでしょう。
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ブログを書いているときに、またとんでもないニュースが。
日米でモンゴルに核処分場を計画。
昨年秋から、経済産業省は米エネルギー省と共同でモンゴル外務省と交渉。
モンゴル側が良いと言っても、
家のゴミを隣の町に捨ててもいいの?
日本人はさもしくなったのかな‥。
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by imag0210 | 2011-05-09 18:17

フォトグラファー 赤松 章

有限会社アセムスタジオ
代表取締役


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